ヘビー・メタルの“問題作”と呼ばれるアルバム10枚+おまけを聴いてみよう!

ヘビー・メタル/ハード・ロックのアルバムにおける“問題作”と言われる作品は、今までに数多く存在します。ヴォーカリスト、いわゆるフロントマンの交代は、バンドの“顔”が変わることでそのイメージも今までとはまったく異なることになり、それによりサウンドも変化・・・それが功を奏すこともあれば、ヘタをするとセールスの落ち込み、そして解散などバンドの将来を左右する出来事となることもあります。

ただ、そんないわゆる“問題作”と言われる作品ですが、当時は「なんだ、このアルバムは?」と思っていても年月が経った今聴いてみると、徐々にハマっていき、お気に入りとなることも。

今日はそんな「ヘビー・メタルの“問題作”と呼ばれるアルバム10枚+おまけ」とそのアルバム収録曲を紹介します。

BLACK SABBATH『FORBIDDEN』

曲:「The Illusion Of Power」 

BLACK SABABTH節は満載なんだけど・・・トニー・マーティンのヴォーカルがどうなのかと。というか、このサウンドにトニー・マーティンがあっていなかった。さらには、途中からラッパーのアイス・Tのラップが入るというね・・・、これはかなりの問題作でしょう。オジー・オズボーンかロニー・ジェイムズ・ディオが歌うとまだマシだったかもしれないが、当時は必然だったのでしょう。

CRYPTOPSY『THE UNSPOKEN KING』

曲:「Bemoan The Maytyr」

新しいヴォーカルが入って、キーボーディストも入ってとかなりの問題作。CRYPTOPSYにはとれあえず、クリーンヴォーカルはいらないんだな、って分かったそんなアルバム。

DIO『STRANGE HIGHWAYS』

曲:「Strange Highways」

この当時はグランジ全盛で、どのバンドも「どんより路線」だったわけですが、DIOもその波に。ロニー・ジェイムズ・ディオの声はまったく衰えないわけで♪トレイシー・Gも決してダメなギタリストというわけではないけど、DIOには合っていなかったのかなって思います。

IN FLAMES『SOUNDS OF PLAYGROUND FADING』

曲:「Deliver Us」

初期のファンからすると「なんだ?」だろうけど、IN FLAMESは初期と今はもう別物だから(笑)。曲単位では十分カッコイイ。これがもはや今のIN FLAMESのスタイルだからね。

IRON MAIDEN『X FACTOR』

曲:「Man On The Edge」 

これは単にブレイズ・ベイリーがIRON MAIDENに合ってなかっただけ。ブルース・ディッキンソン復帰後に彼がこの曲を歌って、ああね、ってみんな納得。ただ、ブレイズ・ベイリーもBLAZEでは評価されたわけだし、今もなおIRON MAIDENでの評価が色々言われているのは、ただただ可哀相。よくも悪くも彼はIRON MAIDENで有名になったことは間違いない。

JUDAS PRIEST『JUGULATOR』

曲:「Bullet Train」 

名作『PAINKILLER』の進化型と考えれば、全然アリ。当時のロブ・ハルフォードやってたFIGHTやTWOに比べると全然カッコイイし♪ティム・リッパー・オーウェンズも歌える人だったし。でも、ロブほどのカリスマはないからライヴがかなり地味だった(笑)。コピー・バンドみてるみたいでね。

MEGADETH『RISK』

曲:「Crush’Em」 

後にリマスタリングが施されたアルバムで、この曲のダンスビートが外されたことで判るように、デイヴ・ムステイン自身、まったく気に入っていない。キャッチーなMEGADETHのアルバムと考えれば名盤のひとつに挙げられてもおかしくない。

METALLICA『ST.ANGER』

曲:「St.Anger」

ギターソロなんていらねえ、ってメンバーがいうくらい問題作だったこのアルバム。ドラムの音もスカスカで迫力が全然ないんだよね。でも、ライヴで聴くとカッコイイわけだわ。問題作ではあるけど、サウンドプロダクションにも問題があったのは間違いない。

MOTLEY CRUE『MOTLEY CRUE』

曲:「Smoke The Sky」 

このアルバムに収録されていなければ、評価されていたかも。ヴォーカルがなんやかんや言われていたけど、ジョン・コラビもこの曲では全然問題ないし、むしろカッコイイ。

PARADISE LOST『HOST』

曲:「Permanent Solution」 

前作からデジタル色を強めていたけど、完全にデジタル化しちゃったアルバム。どことなくPARADISE LOSTらしさはあるけど・・・8割ダンスビートに乗っかっちゃってるというね(笑)。

SUICIDE SILENCE『SUICIDE SILENCE』

曲:「Doris」 

前作が前任ヴォーカリストのミッチ・ラッカーの最後のアルバムだとメンバーが語っているように、変化しないと進化できない・・・そのまま今のまま維持するのが良いか・・いろんな葛藤があったんだろうけど、かなり賛否両論あったわけで。いろいろ難しいね。俺は嫌いだけどね(笑)。

ヘビー・メタルの“問題作”と呼ばれるアルバム10枚+おまけを聴いてみよう!

いかがでしたでしょうか?まだまだ問題作はありますが、代表的なアルバムをピックアップしてみました。当時はどのアルバムも賛否両論があり、もうファンを止めたという方もいたのも事実ですが、数十年経った今改めて聴いてみると、バンドの良さがよく判ります。(SUICIDE SILENCEに関しては個人的にはあんまりですが・・・笑)

今なお、今回紹介したバンドがまだ生き残っているところを見ると、結局はこの問題作もバンドにとっては通過点であり、そして進化の過程の一部であったということ。個人的には、問題作であり、そのバンドの挑戦は好意的に捉えています。これからも問題作というのは出てくるでしょう。それを楽しみにしている自分がここにいます♪